航空ライブ配信から完全撤退のお知らせ

投稿者: | 2022年1月12日

いつもご視聴くださりありがとうございます。

視聴者さんもご存知の通り、伊丹空港周辺から航空ライブ配信をする人が増えてきております。ライブ視聴できる機会が増えること自体は大いに結構なことですが、撮影配信する際、空港周辺道路に「長時間の路駐」をして配信する人が以前から散見されます。

事例① A滑走路北端に隣接する道路に「長時間の路駐」をし、車の横にカメラ機材を設置して航空機の離着陸をライブ配信していた配信者。この配信者はカメラのそば、もしくは車内で待機。この道路はそばに緑地があり、しかも滑走路の眺望が非常に良いため、慢性的に路上駐車が多い。ここでは警察のパトカーや駐車監視員が時折巡回し、駐禁の取り締まりがおこなわれている。その配信では、ライブ配信中に駐禁の取り締まりが来たら、配信を打ち切って即座に機材を片付けて車ごと退散する手法を用いて、何度も長時間ライブ配信を繰り返していた。まるで駐禁取り締まりをあざ笑うかのような手法に、驚きと怒りを禁じえませんでした。その配信は、航空機の音や周囲の音が無く、代わりに音楽がBGMとして流れていました。そのため、駐禁取り締まりのパトカーがサイレンを鳴らしても、「駐車車両は直ちに車を移動しなさい」とパトカーが拡声器で呼びかけても、カメラ音声が無いので視聴者さんは気づきません。その場所からの配信では、表向き、視聴者さんからは「音楽が流れる優雅な配信」との評価を得つつ、その裏では、駐禁を巡ってパトカーと駆け引きをしていたわけです。

事例② A滑走路真横の外周道路。A滑走路の離着陸機や、B滑走路に向かってタキシングしている航空機が大迫力で見られる場所につき、航空写真の撮影者や見物客の路上駐車が慢性化し、すれ違い車両の通行がしづらくなる迷惑駐車が横行している道路。迷惑駐車が横行しているのに、この道路には、なぜか駐禁標識が無い(駐禁区域にしない何らかの事情があるのかもしれません)。但し、迷惑駐車防止策として多数のバリケードが道路上に設置されており、道幅が狭くなっている。バリケードばかりだと車同士のすれ違いに支障が出るため、バリケードが無い場所もある。配信者はそこに「長時間の路駐」をして航空ライブ配信をしている。法的には問題無いのでしょうけれども、バリケードが多数置かれている事情を汲んで自重するべきところだと思うのですが。ちなみに、その場所から片道1.5km歩けばコインパーキングがあります。余談ですが、私は猪名川土手から「みぞか号」の離着陸を配信する際、駐車できたパーキングの場所にもよりますが、いつも15kgぐらいの機材を担いで片道1.2~1.7kmを歩いております。遠路はるばる車で来られるのは大変ご苦労様ですが、「長時間の路駐」をするのは自重していただけませんか。

他方、大勢でアカウントを共同利用なさっている大所帯のライブ専門チャンネルの方々のように、配信開始当初からスカイランドHARADAや伊丹スカイパークの有料駐車場にとめてライブ配信をなさっている、ちゃんとした方々もおられます。

恐らく、今後新たに、空港周辺から離着陸ライブ配信をしてみようとお考えの人もおられると思いますが、パッと撮って短時間で移動するスチル写真撮影や動画撮影ならまだしも、画の安定の観点から、大掛かりな機材をどっしりと据えて長時間にわたって同じ場所から配信することが主流の航空ライブ配信において、「長時間の路駐」を前提としたライブ配信がまかり通るのは、見過ごせない状況だと思っております。ましてや視聴者さんは配信者が「長時間の路駐」をしていることなど知らない状況ですから、言い換えれば、視聴者さんをも欺く行為だとも思います。でも、「長時間の路駐」をしていようがしていまいが、「ライブ配信を視聴できさえすればそれでいい」「配信を楽しんでるんだから、いちいち文句言うなよ」「路駐してライブしたぐらいでグダグダ言うな」とお感じになる視聴者さんもおられると思います。それはそれで悲しいですけどね。

今後、航空ライブ配信に新規参入なさる方におかれましては、このような「長時間の路駐」という、先人の悪いところは真似なさらぬようお願いいたします。そして、既存の航空ライブ配信者は、今後は空港周辺で「長時間の路駐」をしないようにお願いします。

当方としましては、上記のような「長時間の路駐」を平気でするような配信者が行うライブ配信がある状況、そして、このような裏の事情を知らずに、彼らのチャンネルを多くの視聴者さんが応援なさっている状況は、モチベーションが著しく下がります。上記①については、当時現場を目撃した際に、一部の視聴者さんに愚痴ってしまったこともありますが、とりたてて表沙汰にすることはありませんでしたし、その場所からの配信は終了しており、過去の出来事と捉えておりました。しかしながら、最近になって、別の配信者も「長時間の路駐」をしてライブ配信している状況を目撃したことから、過去の出来事も含め、沸々と怒りが湧いてきました。今後増えてくるであろう航空ライブ配信において、「長時間の路駐」を前提とした配信がはびこるのはさすがにマズいだろうと思いますし、そういった配信が支持を集めていくような状況には、言い知れぬもどかしさを感じております。はっきり言って、そのような配信と同類と見られること自体、甚だ遺憾です。

長文で申し訳ありません。

あと3点、航空ライブ配信をする人に対して、お願いがあります。

お願い① 宝塚市内などの高台から俯瞰して航空ライブ配信をする際も、「長時間の路駐」をして配信するのはくれぐれもおやめください。宝塚市内などには高台に公園が複数ありますが、以前から眺望良好なスポットとして雑誌やネット媒体等で多数紹介されており、近隣住民が普段から迷惑駐車に困っておられます。

お願い② 伊丹スカイパークからライブ配信をなさる場合は、園内のベンチや屋根の下を長時間使用することは控えていただきたいです。園内には屋根の下で座って涼める場所に限りがあります。特に、夏場にそういうことをなさるのは、非常にまずいと思います。

お願い③ 伊丹スカイパークなどの公園からライブ配信をなさる場合、来園者の顔を「大写し」にしないように配慮をお願いします。公道上や公共の場所での肖像権と撮影の自由のバランスにつきましては、昔から様々な議論や見解がありますので、どこまでがOKでどこからがNGという線引きは非常に困難ですが(私自身も通行人などの顔が映った動画を公開しておりますので、私自身への自戒も含めて書きます)、例えば、伊丹スカイパークに来園して仲睦まじく腕を組んで歩いているカップルを、誰だか分かるぐらいに大写しにするような配信は、さすがにまずいと思います。昨年秋ぐらいに、伊丹スカイパーク内に「注意書き」が掲示されたのをSNSで知りました。そこには、「写真撮影・動画撮影・配信をする方は、来園者のお顔を写さないようご配慮ください」との趣旨の内容が書かれています。まだまだ世間的にはマイナーなジャンルであるはずの「配信」が書かれていることに強い衝撃を受けました。当方の配信は来園者の顔が映り込まないよう最大限注意していたんですが…(以下略)。とにもかくにも、今後配信なさる方は、来園者の顔を「大写し」にしないで済むよう、園内での撮影場所を熟慮いただきますようお願いします。無配慮が続くようであれば、いずれ「ライブ配信は禁止」と園側から言い渡されないとも限りませんので。あと、「迷子のお呼び出し」や、「来園者のお呼び出し」が園内放送で流れた場合は、ミュートするほうがいいのではと思います。

あと、視聴者さんにもお願いがあります。

航空ライブ配信は、当方が手掛けてきたような臨時仮設のものもありますし、常設のものもあります。そこには、多くの場合、チャット欄が開設されています。そのチャット欄におきまして、時おり心ない投稿が散見されます。私たちのような航空ファンにとっては、ともすれば航空分野を贔屓目で見てしまう傾向があると思います。しかしながら、航空機にはどうしても離着陸騒音や排出ガスなどの問題が付きもので、快く思っていない地元住民もおられます。とはいえ、社会的な利便性と欠点を天秤にかけて、明らかに利便性のほうが勝っていますし、飛行機は安全な乗り物です。そういう背景を自負してのものかどうかはわかりませんが、「伊丹空港の地元は利益を享受しているんだら、騒音云々文句言うやつは引っ越せばいいのに」などという主旨の書き込みをしている航空ファンを、最近とあるライブで目撃しました。さすがに暴言が過ぎると思います。自重していただきたいと思います。

このほか、航空管制官と航空機との間の無線のやり取りを公開しているライブ配信や動画がたくさんありますが、航空管制官の話し方の特徴を揶揄するような「あだ名」を付けて投稿する人をよく見かけます。我々航空ファンは、航空業界に携わる方々をリスペクトしているんですよね。であれば、空の安全のために一生懸命仕事をなさっている管制官に対して、そのようなあだ名を付けるのは、やめませんか。

以上、ご配慮をいただけると幸いです。

今後につきましては、「他配信のネガキャンをしてまで生き残りたいのか」などと思われるのは心外ですし、本来ですと、夢や希望を提供することが理想の航空ライブ配信の世界に、「怒り」や「失望」のような負の感情を持ち込んで配信し続けることは好ましくないと考えております。加えて、現在オミクロン株の蔓延が急拡大している時期でもありますので、これを潮時として、当チャンネルは航空ライブ配信から完全撤退させていただきます。

当チャンネルは、2019年の夏に航空ライブ配信を始めて以降、これまで、配信をご覧になる多くの視聴者さんからご支持ご声援をいただいて配信を実施してまいりました。チャンネル運営においては紆余曲折があり、試行錯誤を繰り返すことで、視聴者さんにご心配やご迷惑をおかけしたことも色々ありました。謹んでお詫び申し上げます。今はもうこれ以上視聴者さんを振り回さぬよう、去るべき時が来たと考えております。当チャンネルの航空ライブ配信を気に入ってくださり、普段から熱心に応援してくださっている方々には申し訳ありませんが、何卒ご容赦ください。

繰り返しになりますが、オミクロン株の蔓延が急拡大しておりますので、視聴者さんにおかれましては、どうかご自愛くださいませ。ありがとうございました。